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アンダーパス冠水時の車両進入防止

アンダーパス冠水時の車両進入防止

平成25年9月定例会(本会議)-9月27日
◆17番(弘瀬源悟)
洪水対策について3点お尋ねします。
本年は全国各地で豪雨災害が発生し、豊中市でも8月25日に床上浸水を含む多くの被害が発生しました。私は平成19年の初当選以来、洪水対策に関する議会質問を繰り返してまいりましたが、今回改めてこの問題を取り上げます。
(1点目、2点目は省略)
3点目はアンダーパスへの車両進入対策です。平成20年、栃木県鹿沼市で冠水したアンダーパスに乗用車で進入した主婦が水死するという痛ましい事故が発生したことを教訓として、私は同年12月議会で冠水時に車両が誤って進入することを防ぐ道路冠水情報施設の設置を提案し、現在は市内4か所のアンダーパスに同施設が設置されております。ところが本年8月25日の豪雨時に市内のアンダーパスが冠水し、進入した車両が救出されるという事態が発生したと仄聞しました。このときの道路冠水情報施設の作動状況など現場の状況について市が把握している内容をお聞かせください。

◎都市基盤部長(山本幸久)
 ご質問のうち、アンダーパスについてお答えいたします。
8月25日の豪雨時における市内4か所の道路冠水情報施設の状況でございますが、神崎刀根山線は10時32分に冠水注意、同39分に通行止めの通報が入りました。同53分車両が立ち往生しているとの市民による110番通報により、同58分、豊中警察署が現地に到着し、立ち往生していた自動車を誘導するとともに、通行止め規制を行いました。その後、水位の低下により、12時15分、規制を解除しました。
 次に、稲津町第15号線につきましては10時24分、冠水注意と同時に通行止めの通報が入り、水道課分室職員が現地を確認し、水没していた自動車から女性を救出しました。その後11時00分に豊中南警察署が現地に到着し、通行止め規制を行い、同45分、水位低下を確認した後、規制を解除しました。
 次に、少路上野坂線につきましては10時30分、冠水注意と同時に通行止めの通報が入りましたが、自動車の冠水被害の報告はありませんでした。(後略)

◆17番(弘瀬源悟) 2問目を行います。
 冠水した神崎刀根山線アンダーパスの現場に駆けつけた公明党の府議会議員が、道路冠水表示板に通行止めの表示がされているにもかかわらず、複数の車両がアンダーパスに進入し、冠水部分で立ち往生した状況を目撃しております。また、稲津町のアンダーパスでは、道路冠水に気づいた水道課職員が自発的に現場確認に行き、水没した車中に取り残された女性を発見して、背負って救出したとのことですが、その直後、車の屋根まで水位が上昇しており、職員の救出活動がもう少し遅ければ、死亡事故につながりかねない状況でした。かかる事故を防止し、市民の命を守るためには、冠水したアンダーパスへの進入を強制的にとめる料金所のバーのような装置が必要ではないかと考えます。理事者の見解をお聞かせください。

◎都市基盤部長(山本幸久)
 アンダーパスについての再度のご質問にお答えいたします。
今回の大雨によって、アンダーパスの冠水については感知した後の連絡体制、警察などとの役割分担、さまざまな苦情がある中での優先順位付け及び可能な対応など、さまざまな課題が明らかになりました。ご指摘の冠水時の強制的なアンダーパスへの進入を防止する装置につきましては、これらの課題を整理する中で先進事例を調査し、その必要性及び費用対効果を確認しながら、その導入について検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

◆17番(弘瀬源悟) 意見・要望を申し上げます。
(中略)
冠水したアンダーパスへの進入を強制的にとめる方法として、私が提案した料金所のバーのような装置について、全国的には自治体による設置実績があります。前向きな検討を強く要望いたします。

平成20年12月定例会(本会議)-12月17日
◆2番(弘瀬源悟)
 アンダーパスの冠水対策についてお尋ねします。
 近年多発するゲリラ豪雨などによる道路の冠水が問題となっております。特に、道路が立体交差となる箇所で交差する道路をくぐるアンダーパスは、降雨時に雨水が集まって冠水しやすい構造的な課題があり、本年は栃木県鹿沼市で、冠水したアンダーパスに乗用車で進入した主婦が水死するという痛ましい事故が発生しました。
 豊中市内でも平成18年8月の豪雨時には市内各所で道路冠水が発生し、私の知人の証言では、長興寺南4丁目付近の市道神崎刀根山線アンダーパスでは50センチメートル以上の冠水が発生していたとのことです。このとき知人はオートバイでアンダーパスに進入し、冠水した路面をかろうじて通過でき、九死に一生を得たと語っておりました。
 私は、この知人の体験から、栃木県で発生した事故は豊中市でも起こりかねないとの危機感を抱き、本年10月の建設水道常任委員会で2つの要望を行いました。1点目は、道路が冠水したときにアンダーパスへの車両の進入を防止する道路冠水情報施設の設置、2点目は、排水設備の能力等の再検討です。私は、特に、現在の排水設備がどの程度の降雨に対応できるかの目安となる設計降雨強度に注目しております。まず、冠水による事故を防止するために重要なこの2点について、その後の検討結果をお聞かせください。
 3点目に、豪雨による道路の冠水が予測される場合、あるいは、冠水が発生した場合の道路関係職員の体制についてお聞かせください。

◎土木部長(平田豊一)
 アンダーパスの冠水対策にかかわります3点のご質問にお答え申し上げます。
 まず、1点目の道路冠水情報施設の設置についてでありますが、近年、全国的に頻発するゲリラ豪雨により、鹿沼市や広島市においてアンダーパス部での車両水没事故が発生する中、本年9月に国から道路冠水による事故の防止について、豪雨時の通行どめなど、適切な道路管理を図るよう通達が出されたところであります。
 本市といたしましても、ご指摘の神崎刀根山線をはじめとする市内4か所のアンダーパス部に対し、道路冠水情報施設の必要性を認識しているところでございます。
 その後の検討結果といたしましては、現在、財源を確保するため補助採択が得られるよう、府と協議を進めており、道路利用者への情報提供を適切に行えるよう取り組んでおります。
 次に、2点目の排水設備能力等の再検討についてでありますが、神崎刀根山線の排水施設の仕様は、口径150ミリのポンプを3台設置しており、1台当たりの最大吐出量は毎分2.5立方メートルで、3台の総稼働能力は1時間当たり450立方メートルでございます。
 お尋ねの設計降雨強度は、日本道路協会の道路排水工指針などを基準に流出係数並びに集水面積の条件からポンプの排水能力を算出しますと、1時間当たり約59.5ミリとなっております。また、現場条件として、落ち葉やごみなどによるポンプへの流入阻害も考慮する必要があり、設計降雨強度以下の短時間降雨においても道路冠水が懸念されるため、降雨時の現場巡視やポンプ設備の定期点検を行うとともに、排水路のスクリーンの清掃など、道路冠水被害の防止に努めたいと考えております。
 最後に、3点目の道路冠水発生時における道路関係職員の体制でありますが、豪雨時における初動体制の確立が重要なことから、道路管理者はもとより所轄警察署並びに消防本部等の関係機関と連携強化を図り、通行どめ等の協力体制を整えております。
 また、市民啓発として、本年10月より市内の道路冠水注意箇所を市のホームページに掲載するなど、アンダーパス部の冠水対策を講ずるため、引き続き適切な道路管理に努めてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

◆2番(弘瀬源悟) 2問目を行います。
 アンダーパスの冠水対策について、2問目は要望です。
アンダーパス排水設備の設計降雨強度は1時間当たり59.5ミリとのことですが、気象庁の記録によれば、豊中市でこの設計降雨強度を超える降雨は、最近の10年間で2回発生しています。適切な設計降雨強度を採用した排水設備への更新を提案いたします。
 また、アンダーパスでは設計降雨強度未満の降雨でも路面の冠水が発生する場合があります。路面に降った雨は、道路側溝に入り、スクリーンを通過してポンプ設備で排水されますが、アンダーパスでは落ち葉や路面に捨てられたレジ袋等によって、このスクリーンの目詰まりがしばしば発生し、路面が冠水します。
 したがって、排水設備の更新は重要ですが、道路側溝の定期的なごみ除去や冠水発生が予測される場合に職員を現場に配置し、スクリーンの目詰まりを防止することがより重要です。ご答弁にありました定期点検や豪雨時の初動体制の堅持をお願いいたします。
 その上で最も重要なことは、路面の冠水が避けられない場合を想定し、冠水時に車両が誤って進入することを防ぐ対策です。市民の生命を守るため、この誤進入を防止する道路冠水情報施設の設置を強く要望いたします。

平成20年10月10日建設水道常任委員会(決算)
◆委員(弘瀬源悟)
各経済歳入歳出決算書256ページ、道路橋梁維持費のうち、施設総合管理委託料についてお尋ねをします。
 1問目、近年多発するゲリラ豪雨による道路冠水が問題となっております。特に、本年は栃木県鹿沼市で冠水したアンダーパスに乗用車で進入した主婦が水死をするという痛ましい事故が発生し、道路排水設備の重要性を再認識させられました。
 そこで、豊中市内のアンダーパス排水設備について、平成19年度の維持管理内容及びその効果をお聞かせください。

◎道路維持課長(塩飽敏男)
 市が管理する道路でアンダーパス構造になっております箇所は車道、歩道合わせまして8路線ございます。このうち、排水設備を設置しております路線は車道として神崎刀根山線及び勝部寺内線、歩道は稲津町第19号線と庄内中央緑道4号線の合計4路線となっております。
 お尋ねの維持管理の内容でございますが、各箇所におきまして、降雨の多い時期に重点を置き、1か月から3か月程度で月点検を行いながら、その間で年点検を行っております。月点検は、各種設備機器の保守点検運転、動作確認、電気設備定期点検、清掃などを行い、年点検では月例点検に加え、ポンプを引き上げての目視及び点検、高圧受電設備や自家発電機の点検を行っております。
 次に、効果でありますが、平成19年度のポンプ運転回数は神崎刀根山線が延べ1,148回、また勝部寺内線は延べ384回の運転回数となっております。いずれにいたしましても、単年度の異常降雨はなく、正常にポンプが作動し、道路冠水被害の発生はございませんでした。今後も引き続き、安全な道路通行をめざし、取り組んでまいります。

◆委員(弘瀬源悟) 2問目を行います。
 アンダーパス排水設備は目立たない設備ではありますけれども、降雨時に確実に動作しなければ道路の冠水が発生し、人命にかかわる事態も発生します。したがって、確実な動作を担保するための日常点検等の維持管理は重要です。引き続き、適切な維持管理を要望いたします。
 一方、排水設備は経年的に排水能力が低下をします。現在の排水設備能力について、点検結果からどのように評価しているかお聞かせください。

◎道路維持課長(塩飽敏男)
 現在の排水設備能力の評価についてでございますが、ポンプ排水施設の日常点検業務の結果といたしまして、一部で絶縁抵抗値の低下や排水能力低下を確認しておりますが、現時点では絶縁抵抗値は許容値以上であること、また電流値や弁開度も良好であることから、今後の水位変動を注意深く監視し、月点検、年点検によりポンプの日常作動に支障が生じないよう努めてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

◆委員(弘瀬源悟) 3問目は要望です。
 近年頻発するゲリラ豪雨のように道路排水設備の能力を超える降雨の場合は、道路冠水が起こります。ましてや、排水能力が低下をしていればなおさらで、最悪の場合、鹿沼市のような死亡事故につながります。
 そこで、何点か提案をさせていただきます。
 1点目は、道路が冠水したときにアンダーパスへの車両の進入をとめる警報設備の設置です。この警報設備は近年のアンダーパスでは設置が進みつつあります。
 2点目に排水設備の能力等の再検討です。この2点について、冠水による事故を防止するために前向きに検討されることを強く要望をいたします。

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